今回は、ニホンカワウソってそもそもどんな生き物なのか(分類編)について
書いていきたいと思います。
まずは定義から
ニホンカワウソ(日本川獺)は、日本に棲息していたカワウソの一種。ユーラシアカワウソの一亜種 Lutra lutra nippon または独立種 Lutra nippon とされる。日本全国に広く棲息していたが、1979年(昭和54年)以来目撃例がなく、2012年(平成24年)に絶滅種に指定された。(wikipedia)
ちなみに昭和まで生息していた哺乳類が「絶滅種」に指定されたのはニホンカワウソが初めて。
127万年前にユーラシア大陸のカワウソと別れ、日本で独自に進化してきた日本固有種のカワウソです。
見た目のポイントは他のカワウソより猫っぽいシュッとした顔立ちのところ
しかし、実際はユーラシアカワウソとの見た目の違いはあまりなく、専門家でもほとんど見分けることができないと言われています。
ユーラシアカワウソ
ユーラシアカワウソは二枚目タイプのシュッとした顔立ちのイケメンです。鼻の形がWになっているところが他のカワウソとの見分けるポイント。
また、みなさんがよく動物園やテレビで見かけるカワウソのほとんどはコツメカワウソという種類です。
ニホンカワウソより体長が一回り小さく、指を器用に使うのが特徴です。
コツメカワウソはその愛くるしさからペットとしても飼われています。少し前からカワウソブームになっていますよね。カワウソブームの影響で数年前まで60〜80万円だった価格が100~140万円まで高騰しています。
しかしそもそも日本にいないコツメカワウソは東南アジアから密輸されて来ることが多いです。カワウソはとても家族愛が強い動物です。動物園で親と一緒に暮らすコツメカワウソの子供を健康診断のために引き離そうとすると、必死で飼育員の足に噛み付き子供を守ろうとします。さらに引き離された親カワウソはキーキーと鳴きながら子供を一日中探し回るそうです。(動物園の飼育員に直接聞いた話)
タイやインドネシアの川で平和に暮らす赤ちゃんカワウソを連れ去り、日本に密輸し売りさばくとという行為は許せませんね。
ただ日本のコツメカワウソブリーダーが責任を持って繁殖させている赤ちゃんもいるのでそちらをぺットとして家族に迎えることには反対しません。コツメカワウソは遊ぶのが大好きなかまってちゃんなので相当愛情をかけて育てないといけないと思いますが。
ブームは一過性のものだと思うので、もう少ししたら落ち着くかな?
他に二種、日本の水族館で見られるカワウソはカナダカワウソとツメナシカワウソです。
このカナダカワウソは北米地域に広く生息し、環境破壊により一度は数が減りましたが、今は比較的、生息数が安定しています。
大きさはユーラシアカワウソと同じくらいです。鼻が黒くて栗のような形をしているので簡単に他のカワウソと見分けがつきます。
アメリカのシアトルでこのカナダカワウソを探しているので良かったらTwitterをみてください。
ツメナシカワウソ
鼻が横に平べったく、目の下に黒い模様があります。
ぼっーとした愛くるしい顔をしています。