みなさんお待たせしました。
第三回は、ニホンカワウソの生態についてです。
”生態”とは簡単に言うと、食と住を中心とした生き物の生活スタイルのことですね。
カワウソという名前からも想像がつくと思いますが、基本的には川で暮らしています。
ただ野生のカワウソは河川の中下流域だけでなく砂浜、磯などの沿岸部にも生息しています。
川だけではなく海もカワウソの生活圏に入っているんですね。
対馬で発見されたカワウソが韓国から海を渡ってきたと考えられるのもこのためです。
人間が立ち入りにくい断崖絶壁の磯
しかし!
カワウソは真水なしでは生きていけません。
海で遊んだり、餌を食べた後は必ず、淡水の池や河川で体についた塩分を落とします。
そして水から出た後、体温の低下を防ぐため、ヌタ場と呼ばれる川岸の草地(ヨシなど)で体を拭います。(ふわふわのタオル貸してあげたい)
その後、川岸に作られたネヤ(巣)に帰っていきます。
台風や嵐が来ると僕もカワウソが心配になりますが、カワウソは賢いので川が氾濫しても大丈夫なところに巣を作ります。
また、
カワウソの巣はアナグマが掘って使わなくなったものを、使用することが多いようです。
こちらがカワウソと仲良しのアナグマさん
photo by https://blogs.yahoo.co.jp/pug1215buu/24998297.html
これらの場所がカワウソのおおよその生活圏になります。
カワウソは1日に10km以上も行動するといわれています。その理由の1つはカワウソは大食漢なので、たくさんの餌を求めて動き回るからだと考えられます。
それにしてもかなりの運動量ですよね!
皇居の外周が約5kmですから、、、、
さらにカワウソは緩やかな夜行性なので、早朝や夕暮れ時に活発に活動して日中は巣穴で休んでいます。なので人の目に触れることはあまりありません。
カワウソが住んでいる場所を具体的にイメージできましたでしょうか?