ニホンカワウソ調査録

ニホンカワウソの調査・研究の記録 カワウソ目撃情報教はこちらまで→nihonkawauso2020@gmail.com

ニホンカワウソ再発見の年


あけましておめでとうございます!


冬場は強風と寒波でテントが張れないので海岸での捜索は難しくなります。海面が荒れるとカワウソが出現していても分かりません。


とはいうものの、1月、2月は日を選んでなんとか捜索に行きたいと思っています!


一説によると、ニホンカワウソは冬は河口、磯場で、夏は河川で過ごす可能性が高いそうです。季節ごとに餌を求めて移動しているのではないかという説です。これは僕もその通りだと思っています。


夏季はアユを追って山間河川にまでのぼり、冬は河口にくだり、海岸線の磯魚を獲っていることも予想されます。

冬季に海岸線で多く目撃されるのは、エサの問題ではなく、人が海岸線にあまり出入りしないという安全上の問題もあるのではないかと思われています。(その反対の例もあり河川によって事情は異なるようですが)

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愛媛県で撮られたニホンカワウソ

 

僕が力を入れて捜索している地域では夏に海での目撃が多く、冬は河川にのぼっているのではないかと思っていました。ですが冬の捜索がまだまだ十分ではないと思うので、もっと入念な調査をしたいところではあります。


それにしてもカワウソの調査はなかなか骨が折れます。早朝と夕方は何時間も海を眺め続け、日中は危険な磯場を痕跡を求めて歩き回ります。時間も労力もかかります。1人でするので見落としもあれば、捜索できる範囲も限られてしまいます。雨が降れば痕跡は流されます。潮が満ちても痕跡はなくなってしまうでしょう。

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一昔前の県を挙げての調査では、それこそ数十人体制で数日間みっちりと調査を行い、なんとか痕跡を見つけていたようですね。聞いた話では、海岸線や河原をくまなく歩きながら痕跡を探していたようですね。やり方は今も変わりません。


当時よりもっと生息個体数が少ないはずなのに、一人でカワウソの痕跡を探すのは困難だろうと思われます。

 

トレイルカメラを使えばいいじゃないかと思われるのですが、トレイルカメラも実は曲者なのです。様々な実験をしていますが、風で揺れた草や木の枝が大量に撮られていたり、同一個体のタヌキが何十回も行き来していたりします。一つ映像を撮ってしまうと、その後何分〜何十分は映像が撮れないので(設定で変えられますが、電池の問題等考慮するとこの設定が望ましい)空白の時間が多くなってしまいます。

しかしこの試行錯誤は無駄ではないはずです。生き物の出現の仕方に何らかの法則を見だせればと思っています。


新年早々泣き言のようになってしまいましたが、これは決して泣き言ではありません笑

このような状況を楽しんでいますし、今年こそは絶対にニホンカワウソを発見し映像を撮るぞと意気込んでいます!

何より昨年は確実な目撃情報が数件ありました。


ニホンカワウソとの決戦の年にしたいと思っております。


今年は昨年よりも力を入れて捜索を行います!


なんとか今年こと日本を明るくする嬉しいニュースを届けたいと思います。

 


たいちゃん