ニホンカワウソ調査録

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ニホンカワウソのものらしき痕跡(続)

 

みなさん、こんにちは。

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。

コメントをくださった方ありがとうございました。

 

このところ、忙しくてブログの更新ができていませんでした。

 

前回のブログで書いたニホンカワウソのものらしき痕跡(スプレイント)ですが、結論から言いますと、まだ鑑定ができていません。

 

簡易的なDNA解析はできたのですが、ニホンカワウソのものかどうかは分かりませんでした。

 

もう一度別の専門機関に依頼して鑑定をしてもらうことになりました。

 

1-2ヶ月後には正式な鑑定結果をこのブログで報告できると思います。

 

(今年に入ってからもニホンカワウソの情報が結構入ってきていて驚いています。また別記事で書いていきます。)

 

3月と5月に1週間ずつ高知県の西南部いつものところに捜索に行ってきました。

 

3月の捜索からトレイルカメラの設置を開始しました。試験的に一台をスプレイントを発見した箇所に2〜3日間取り付けていました。

 

そこで映った映像はこちらです。

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ちょっと怪しいですよね。ここで映った生き物は、タヌキ、ウサギ、イノシシ、ハクビシン、チョウセンイタチ、トンビ、カラスでした。

 

チョウセンイタチはカメラによく映っているし、何度も見かけているのではっきり分かります。

 

この生き物はチョウセンイタチではありません。

尻尾の太さ長さが違います。

 

 

ニホンイタチも近辺で複数回目撃しましたが、明らかにサイズが小さいですね。全長でも20-30cmくらいでしょう。

 

テンかもと思ったのですが、テンは一般的には沿岸部まで出てこないと言われています(しかし後日、対馬ではテンがよく沿岸部まで降りてきていることが判明)

 

私は、こういった怪しい映像が撮れても基本的に全ての可能性を疑ってかかるので、すぐにはニホンカワウソだとは判断しません。

生息頭数から考えてもニホンカワウソが映る可能性は限りなく低いと思います。

 

そういうわけで、この映像はテンかなと思っていたのですが、後日この場所の長さを測ってみると直径で70-80cmほどあったので、サイズからすると大きなテンの可能性があります。この付近より、もう少し上に登ったところで、テンの目撃情報も数度ありました。

ちなみにニホンカワウソの成獣は全長110-120cmほどあります。

 

この映像はテンかなと推測しています。

 

 

そうすると以前見つけたタール便がテンの可能性も出てきます。

 

対馬で長年、野生動物を調査している方にタール便の写真を見ていただき、確認を取ったところ、テンのタール便とは明らかにサイズや臭いが違うことが分かりました。(ひと安心です)

 

現在も1-2ヶ月に一度は高知に行き調査を継続しています。

 

5月の調査結果並びにニホンカワウソの最新情報は次の記事で書きます。

 

ありがとうございました!

 

追記)

テンかと思っていましたが、別のカメラに映ったテンとは雰囲気が違いますね。

この映像から何の生き物か判断するのは難しいと思います。サイズもはっきりとは特定できないので。

 

可能性としては、大きなテン、カワウソの幼獣、

サイズを測り間違えていた場合ホンドイタチ

この3種くらいになるでしょう。