前3回で、ニホンカワウソは本当に絶滅したのか?という観点で話を進めてきました。
1 不可解な絶滅宣言
2 目撃しても他人に言えない理由(可哀想なカワウソ)
3 目撃しても他人に言えない理由(利害の衝突)
まとめるとこのようになります。
これら3つの事例はいくつもあり、1つ1つがカワウソはまだ絶滅していないのではないかと思える証拠になります。
しかし、実際に絶滅していなかったとしても、残されたニホンカワウソの生息数はどれくらいいるのでしょうか。
現在あがってきている目撃情報等から勘案するとあくまで僕個人の考えですが、日本に残されているニホンカワウソの生息数は全て合わせても10頭前後だろうと推測します。(対馬のカワウソを除く)
種を存続させるのに数十〜四十頭以上は必要だと言われているので、その数より大幅に下回ります。
しかも、1つの個体グループあたりの頭数はせいぜい1グループ2-3頭だろうと思われます。
その理由はニホンカワウソを養う餌の量に限りがあることと、もしそれなりの数のグループが存在するなら、目撃情報がもっと増えるだろうと考えられるからです。
以前ある専門家と話をした際、このままいくと(10頭前後だと)遅くとも10年以内には自然絶滅だろうと言っていました。
信じたくないですが、このまま何も手を打たないと10年以内に約140万年前から連綿と続いてきたニホンカワウソが本当に絶滅してしまうかもしれません。